(1)
★コロナ自粛期間中の孤独な精進がいかに難しいか、多くの方から耳にした。
「独り犀の角のように歩め」るのは、独覚タイプの少数派に限られるだろう。
孤独に強いタイプも弱いタイプも遺伝子の影響を強く受けるが、集団で生きる人類の宿命として、圧倒的多数派は孤独を寂しく辛いと感じる……。
……………………
(2)
★孤独な道をひとり行くよりも、優れた法友を得ることの重要さを、ブッダは強調した。
信頼できる人の存在は安心感の拠りどころになるが、そのかけがえのなさゆえに渇愛が生じやすい。
濃密な関係になるほど、裏切られ破綻したときの苦しみも激化する。
上座仏教の寺の人間関係は、戒律の遵守と慈悲の瞑想によって守られ、淡々とした距離感と節度が保ちやすい絶妙な構造だ……。
……………………
(3)
★真剣に瞑想する仲間の姿を見れば、瞑想のヤル気が高められる。
集団と共に生きることを選んだ人類は、「場の力」に同期し、影響され、圧倒されもする。
17年間、一日も欠かさず孤独に水をかぶって修行していたのは、自らを律していくためだった。
独り犀の角のように歩む道を選んだからには、怠惰と試行錯誤と自滅との戦いが繰り返されるのを覚悟しなければならない……。
……………………
(4)
★人と喋っていれば、テレビを点け放しにすれば、インターネットをクリックし続ければ、家族の気配が感じられれば…、意識の矢印は次々と外側に向けられ、しばし淋しさがまぎれ、自分の心と向き合わないですむのかもしれない。
人と群れるな、お喋りを止めよ、独り樹下で瞑想せよ、とブッダは繰り返し説き続けた。
仲間が何人いようとも、瞑想はただ一人の道……。
……………………
(5)
★上手くできないから練習するのだ。
孤独な修行者は、失敗から多くを学ばなければならない。
上手くいけば勝因を、ほとんどの場合は敗因を、徹底的に分析し、考察を深め、経験値を高めていく。
運の悪い者は自滅し、運の良い者は花開く。
運命とはカルマの別名であり、全ては徳があるか否かだ……。
瞬間の言葉